テクニガスRSチャンバー

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2stにはチャンバー、コレ。
 
でもわたしはまだランナーエンジンの素性がわかってないので、どれを買って良いのかわかりません。
定評のあるところではKa10さん も使っているワイルドライオン管でしょうか。
低回転から高回転までまんべんなく回るそうです。
 
なのでライオン管はKa10さんの報告を見てもらうこととして、 わたしはちょっと聞いたことがなかった テクニガスという スペインのメーカーのチャンバーに挑戦してみることにしました。
 
このテクニガスはランナーのほかにも色々な車種のマフラーを作っていて、 日本ではEuro Maxから購入できます。
わたしはH.I.D.のお客さんから「ラフロで取り寄せてもらったよ」と聞いていたのでラフアンドロードで購入。
送料をラフロが負担してくれた分安上がりになりましたが、 直販サイトがあるなら直販で買うべきでしたね。 色んな人が間に入って地球にやさしくありません。
 
 
 

下馬評について

 
先のお客さんが自車に取り付けて乗ってきたのを見せてもらったんですが、 音もそんなにウルサク無いし、 「低回転からトルクがあるよ、高回転もまぁ150km/h出るし(180cc)」 と言ってたので、ちょうどグランドアクシス用ショットガンチャンバー みたいな走りになるんじゃないかと想像しました。
 
グランドアクシスの場合も
・ショットガンは低速からトルクがある替わりに高回転はイマイチ
・WJ管は1万回転Overの高回転形
みたいな感じなので、テクニガスとライオン管はショットガンとWJ管の関係に似てると思って良さそうでした。
 
 
ところがランナーのチューニングでは古株のskipperさんという方から、 「はたけさん、テクニガス買っちゃダメだよ、マロシリンダと相性良くないよ」とのアドバイスが.... しかも買っちゃった後に(笑)
まぁ、やってみるですよ。ダメだったらライオン管買いましょう。
 
 
 

フィッティング

 
購入当初、各部ボルトを締め込まずに仮組をしてみたところ、 まぁ特にオカシナところも無いように見えたんですが、 いよいよ本組みたてとなってトンデモないシロモノであることが判明しました。
 
エキパイに無理な力がかからないように組もうとすると、 膨張室とサポートプレートの穴が一つも合わないんです。
 
この穴ズレはヤスリでコスればなんとかなるようなレベルじゃなくて、 どの穴もゼンゼンあさっての方向に2cmくらいずれているんです。
ステキ。やっぱラテン国家の製品は違うぜぇ。
 
仮締めのときは穴が合っていたことを考えると、 エキパイを無理にコジったりすれば付かないことも無いのかもしれませんが、 エキパイとシリンダの連結部は超重要!
ここに無理をさせると走行中にポッキリ逝ったりするものです。 ランナーの場合ただでさえ振動が激しくてノーマルマフラーが折れることもしばしばですからね。
 
イヤー、どうしたものかなぁ....
まぁ普通は不良返品となるんでしょうけど、 こういった溶接パーツってテキトーに作ってるわけじゃなくて、 曲がりなりにも(笑)治具を使って作っているハズ。 完成品がこれだけズレていて、出荷前の検品でも引っ掛からなかったところを見ると、 治具自体の作りがテキトーであるということか....
ということは返品して代品が送られてきても、それもダメである可能性は十分に考えられる....
 
メンドクサイですねぇ。それによく見ると膨張室が正規位置より若干上がる方向にズレてるんですよ。 ということはコイツを無理やりでも組んでしまえば世界にヒトツのカチ上がりチャンバーの出来あがり!
どうせメーカーサポート受けるつもりなんか無いし、無理やり付けることにします。

まず膨張室上側の穴
2個ありますが2個とも2cmくらいずれてます。 後側の穴は取付け板の外側に出てしまうのでどうやっても使えません。 前側だけ現物合わせで穴あけしてカラーを挟んで取付けました。

膨張室下側も同じ。 現物合わせで穴あけ/カラー製作。  
このチャンバーはもともと取付け板と膨張室サポートの間にゴムブッシュを噛ませるようになってるんですが、 2cmもズレてたら、いくらゴムブッシュ噛ましても付かないヨ。
 
それにここにゴムブッシュ噛ませる構造ってイカガなもんかなぁ〜?
ランナーのエンジンって振動がひどくてボルトが緩みやすいそうなんですが、 その対策のためにゴムブッシュ入れたんでしょうか? トルクが掛かりにくくなるので余計に緩みやすくならないかな? ゴムのせいで振動の振幅も大きくなるだろうし。
 
というワケでここはゴムブッシュは使わずにアルミのカラーとステンレスボルトでジカ止め。 これで緩んだら反省してゴムブッシュ入れるかどうか検討しますよ。

取付け完了状態
遠目には普通に付いてるように見えます。
 
 
 

走行感について

このチャンバーの購入とほぼ同じ時期にシリンダヘッド の設計をやっていたんですが、 skipperさんの「マロシリンダと相性が良くない」という情報から、 なんでマロシリンダと相性が良くないのか考えて見ました。
 
FXR180ccに付けた人はそれほど悪くは言ってませんでした。 マロシリンダは180にくらべるとだいぶ圧縮が高いそうです。 この圧縮の高さが災いして相性の悪さに繋がっているんじゃないでしょうか?
なのでわたしのヘッドはマロッシ付属品よりも容量を10%ほど増して圧縮を落としてみました。
 
これが功を奏したのか、走行感は悪くありません。
ナラシ中なのであまり上まで回してませんが、 高回転変速に振った駆動系とよくマッチして、 7,000r.p.m.以上で「これぞ2st」という感じの加速をします。 昔乗っていたRZ-250Rを思い出して懐かしくなりました。
 
余談ですが、ちゃんとナラシをやるつもりならノーマルマフラーでやるべきです。 チャンバーなんか付けちゃうと5,000r.p.m.以下じゃマトモに走らないのでナラシになりません。
 
最高速に関しては良い話を聞いたことがないので最初から期待しないようにしています。
 
 
 

騒音について

以前お客さんの車両で聞いたものよりうるさいと感じます。
エアクリも変えちゃったので仕方ないかもしれません。
 
特に低回転(4,000〜6,000r.p.m.)で走っているとボボボボという低周波の音が耳障りです。
 
逆にパワーバンドに入ってしまうと低周波音が消えてクリアなチャンバーサウンドになります。
 
 
 

総じて

skipperさんから「ダメだよ」聞いたときは落ち込みましたが、 それを前提に作り込んでやると「ダメ」という感じはありません。
 
取付けに苦労したけど考えて見れば穴あけてカラー作っただけじゃん。 苦労ってほどのこともない。しかも若干カチ上がってオレごのみに!
 
そしてなにしろ安い!ニッキュッパー!
ダメモトで買うも良し、根を詰めてそれなりの性能を出してやるも良し、だと思います。
 
 
 
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