シートロックリリース

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ランナーのシートってキーロックを回してもスコスコ回るだけで、 国産車みたいに「パンッ」とロックが解除されない車両が多いようです。 というかそれがデフォルトみたいで「はたけさん、なんとかならない」と、 自殺スタンドの次に改良要望が多いです。
 
自殺スタンドの改良はDIYで売ってる用品でなんとかする方法があるようですし、 着手可能になるまでもう少しかかりそうなので、 ここでは小ネタとしてシートロックリリースをやってみようと思います。
 
 

単純にバネを設置

DIYで売ってたかガラクタ箱にあったか....?
線径1.3、コイル平均径19、巻数4のSWP(AかBか不明)のバネ
位置を調整してバネを両面テープで固定します。

ロッキングラグの突起の片方がバネの巻の中に落ちるように、  
 
でもこれだと丁度良いバネが見つからないとどうにもできないんですよねぇ。
あまり強すぎると開閉を繰り返すうちにキーが根元から折れちゃうと思うし、 微調整しようにもバネを切るしかない、と....  
 
 
 

シートの弾性を利用する方法

国産車のシートロックがキーを回すだけで外れるのは、 何もバネを使ってるわけではありません。
元々静的にはロックが掛からないように設計してあって、 ロックの際に体重をかけるなりシートが落ちる慣性力を利用するなりして、 キーを回したときにシートフレームの弾性でロックが解除されるようになってるだけです。
 
ランナーだってこうしてやれば良いだけなんですが、 GILERA/PIAGGIOが意図的にこういう設計を避けたのか、 はたまた微妙な加減が必要なだけに個々の車両によってこの弾性力が働かない場合があるのか、 どっちかちょっとわかりません。
と、言うのも、わたしの車両も購入当初はキーを回しても全くの無反応だったんですが、 購入から一年たった最近ではキーを回すと「ポコッ」といってロックが外れるんです。
上で紹介したバネが入ってたので最初は気がつきませんでしたが、 この記事を書くためにバネを外したらいつのまにか自動で外れるようになってた、 というワケです。
 
と、まぁ外れるヤツもあれば外れないヤツもあるということを前提にすると、 どこかで調整できないものかと考えるのですが、 やっぱあったんですよ、調整可能な場所が....
 
 

矢印で示した部分、 シートフレームに乗員の体重をメインで支えるゴムの突起が出てるんですが、 これを受ける車体側のベースに調整板を貼り付けてやることによって、 静的位置ではロックが掛からないようになるんです。
同じものが左右にあるので左右同じ厚みの調整板を貼り付けます。
 
 
ちょっと待ってください。
この「静的位置ではロックが掛からないようになる」という一文を綴って気付いたんですが、 キーを回してもロックが解除されない車両ってのは、 静かにシートを降ろしても確実にロックが掛かることになります。
シート(メットイン)の中身を確実に守るなら、 「シートが降りている」=「シートにロックが掛かってる」 という図式を保障するほうが「目視でセキュリティを確認できる」という点で優れています。
 
と言っても、購入一年でこの図式があやふやになるようじゃ設計仕様であると言われても信用できません。
 
大前提として「車両を離れる前にシートロックを確認する」ことにして、 開錠時の利便性を上げるよう「静的位置ではロックが掛からないようになる」 ように改造する方法を記すことにします。
 
 
 

要は調整板の厚みです

わたしの車両で色々な厚みの板を挟んで実験してみました。 以下に調整板の厚みとシートロックの解除状況の関係を記します。
車両のメインフレームの溶接時の反り具合とかシートフレームの製造時期とかで あっさりセッティングが変わると思うので参考値と考えてください。
 
●6mm:キーを回すとシートが「バンッ」と跳ねあがる、数回でキーがモゲるかと
●5mm:上記とほぼ同様
●4mm:上記とほぼ同様、キーを回す時の抵抗は若干少なくなってきた
●3mm:実用域に近づいた感じ、まだキーが危ない感じ
●2mm:キーを回す時の抵抗が更に少なくなった
●1mm:キーを回してもロックが外れないことがある
●ナシ:上記に同じ
 
結局、1.5mmのアルミ板を15mm×50mmに切って、 厚みのない両面テープで貼りつけた状態がベストでした。 ただ、これも車両によって様々でしょうし、 シートの弾性が劣化してくると当然再調整が必要になるはずです。
 
板を貼り付けるだけでできる改造ですし、再調整も板の厚みを変えるだけなので、 面倒くさがらずに時々様子を見て微調整してみてください。
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